「愛と死をみつめて」主題歌♫と、「川は流れる」♪
美しい虚構、という約束事。それを承知しての劇映画。
故に、「キューポラのある街」での主演コンビを起用しての、意欲作ではある。
ブルーリボン受賞で自信を得た吉永小百合は、再び相手役に浜田光夫を得て。白い眼帯が痛々しい薄幸のヒロインを、こなした。モノクロ画面は、顔の半分をその白で覆った、「川は流れる」♪をもの悲しげに唄う、今は亡き実在の彼女。その過去との中間に介在してるが如きだ。
原作本と、映画と、青山和子が歌「愛と死をみつめて」♪ どれが先か、忘れたが。そのシナジー効果は、充分。
もうひとつ、「愛と死のテーマ」♪もある。
この映画での共演を導いたであろうが故に、「キューポラのある街」が不朽、と評する由縁。